雑記
なんとなく忘れたくなくて、走り書く。
『きみの鳥はうたえる』をやっと最後まで観れた。
1ヶ月くらい前に観始めて、撮り方と照明がすごく良くて、これは劇場で観ればよかったと激しい後悔に襲われたおかげで、観終わるのにこんなに時間がかかった。
この映画で一番好きなのは、俳優陣の演技も去ることながら、とにかく照明だなあ。。。明け方、カラオケボックス、ぜんぶしっかりと綺麗だ。
内容のこと。
三人に通じるのは、“本質的には誰でもよかった”というところ。たまたま近くにいて、たまたま嫌悪感を抱かなかったから、同居するしセックスする。そのまま何となく一緒にいる。
「君/お前じゃないと駄目なんだ」という暑苦しい動機はそこには(基本的に)無い。
たとえばバイト先のムカつく奴を殴った直後に彼女に笑顔を見せたりするのを見ると、こちらは「大したことねえ男だな」とか思いたくなる。
でも一方で、ひとにはいろんな面があるし、たとえば私に好きな人がいて、その人が私の知らないところで何をしてようが何を話してようが関係ないと思ったりするのだ。
十年後、たぶんだけど、彼らは彼らの中の誰とも一緒にいないような気がする。誰か共通の知り合いに、「そういえばアイツ元気してる?」って聞かれても「ああー、最近連絡取ってねえや、たぶんげんきなんじゃない?どこにいるか知らんけど」って返すくらいの。若者の刹那性だ〜。
石橋静香演じる佐知子のこと。
石橋さんの年齢を調べたら私と二個しか違わんくてびっくりした。
大人しくて地味目なんだけれど、古着っぽいシェックシャツをダラっと着こなして、クラブで気持ちよく踊って、男慣れしてるけど、してます感は出さないで、はあ、こんな女になりたかったな私はさ。
おわり